■ 23年にトレードで来た2人、そろって契約せず
中日は10月25日、宇佐見真吾捕手と川越誠司外野手に来季の契約を結ばないと通告したことを発表した。ともに33歳。2023年にトレードで加入した2人が、そろってチームを去ることになった。
宇佐見は2015年ドラフト4位で巨人に入団し、日本ハムを経て2023年6月に中日へ。2024年には61試合で打率.303と活躍したが、今季は1軍出場がなかった。
川越は2015年ドラフト2位で西武に入団し、宇佐見の1か月後、2023年7月に中日へ。勝負強い打撃を期待されたが、今季は6試合の出場に終わった。「青雲のうた」などユニークな登場曲でファンに親しまれた選手だった。
■ 宇佐見は仕方ない、川越はスペアで残してもよかった
宇佐見については仕方ないと思う。2024年の打率.303から一転、今季は1軍出場なし。打撃が急激に落ちた捕手を残す理由は見当たらない。
一方で川越は、スペアとして残してもよかったのではないか。外国人総括の記事で「左で長打を期待できるのは上林と川越くらい」と書いた。その川越がいなくなる。左の大砲がいないと嘆いている中日にとって、左の長打を打てる選手を1人手放すのは痛い。代打要員として置いておく価値はあったと思う。
■ 捕手陣は石伊メイン、控えは加藤と新人2人か
宇佐見が抜けて、捕手陣は石伊がメインになるだろう。控えは加藤と、今回のドラフトで獲った新人2人が候補になる。3位の前嶋藍(亜細亜大)と6位の清水智裕(ヤマハ)だ。
気になるのは加藤のFAの可能性だ。もし加藤が抜ければ、控え捕手が一気に手薄になる。新人2人にいきなり1軍の控えを任せるのは荷が重い。そう考えると、物足りなさの残る木下も簡単には見切れない。今季「石伊のリードが木下化した」と書いたこともあったが、経験のある捕手が1人もいなくなるのは怖い。
■ 石橋はどうするのか、はっきりさせてほしい
そして石橋だ。イップスではないかという噂も聞こえてくる。捕手に専念させるのか、それとも打撃を生かしてコンバートするのか。どっちつかずのまま時間だけが過ぎるのが一番もったいない。工藤新監督には、石橋の起用方針をはっきり示してほしい。
■ 1位で捕手を入札、この姿勢は評価したい
暗い話ばかりではない。10月22日のドラフト会議で、中日は1位で青山学院大の渡部海捕手を入札した。楽天との競合の末、抽選で外れてしまったが、この姿勢は素直に評価したい。
捕手は育てるのに時間がかかる。だからこそ目先の補強より、チームの土台を作る選択をしようとした。これまでの中日なら、即戦力の投手や話題性のある選手を1位で狙っていたのではないか。外れ1位では近畿大の宮原廉投手を獲得し、3位と6位でしっかり捕手を2人確保した。1位で外れても捕手補強の方針はぶれなかった。
宇佐見と川越の整理、1位での捕手入札。何か今までのドラゴンズとは違う空気を感じる。工藤体制のもとで、本当にチームが変わり始めているのかもしれない。
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