■ 勝ったが、手放しで喜べない勝ち方だ
5-3。スコアだけ見ればまずまずの快勝に映る。しかし内容はどうだったか。正直に言う。いつもの中日なら8回の場面で併殺を打って完封負け——そういう試合だった。それが勝ちになったのだから「不思議の勝ち」という言葉がこれほど似合う試合もない。野球には流れとツキがある。今日はそれが珍しく竜に向いた。素直に受け取ろう。
■ 大勢の四球、ストライクともボールともつかぬ際どさ
8回、大勢から四球を選んだ場面。あのボールがストライクでもおかしくなかった。ストライクともボールとも言える、ギリギリの際どさ。それが今日は竜に転んだ。普段は逆のジャッジで泣いている側だというのに。珍しく運が味方した——そう感じた竜党は多いはずだ。こういう日もある。大事にしよう。
■ 9回・鵜飼のバント、あれは何だ
しかしこれだけは言わせてくれ。9回の鵜飼のバント。あれは何を考えているのか。球場でも味方の攻撃にブーイングが起こるという異常事態だ。観客が何かを感じているなら、それは正しい感覚だ。鵜飼のバットに価値があるとすれば、それは長打力だ。バントを命じる場面ではなかった。首脳陣の采配に疑問符しかつかない。勝ってなお腹が立つというのは、この采配のせいだ。
■ 柳、負けは消えたが課題は残る
先発・柳裕也の負けは消えた。それは良かった。しかし内容を見ると失点はいずれも二死から。ツーアウトを取りながら追加点を与えてしまう——これは柳が長年抱えている課題でもある。抑えるべき場面での集中力、二死からの気の緩み。次回登板では、そこをしっかり修正して臨んでほしい。柳ならできるはずだ。
■ アブレウ、勝利投手の権利をものにした
中継ぎとして流れを止めたアブレウが今日の勝利投手に。昨日記事で「いらない」などと書いてしまったが(苦笑)、こういう日もある。竜党として素直に認めよう。アブレウが粘ったことも今日の勝利の一因だ。
■ 総評:ビジター勝ち越し、でも課題は積み残し
東京ドームで巨人に2勝1敗で勝ち越し。これは率直に嬉しい。セ・リーグ首位争いを考えれば貴重な勝ち越しだ。だがバント采配の疑問、柳の二死からの失点、選手の起用法——課題は積み残したままだ。次のカードに向けて、首脳陣には今一度頭を冷やして采配を考えてほしい。竜よ、この勢いを続けてくれ。


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