■ 右2枚・左2枚、完璧な布陣
あの頃の中日ドラゴンズのリリーフ陣は本当に盤石だった。宣銅烈(ソン)、サムソン・リー、落合英二、岩瀬仁紀。右2枚に左2枚、役割も持ち味も全員が違う。これほど整った4人が揃ったことは、ドラゴンズの歴史の中でも特別な時期だったと断言できる。
■ 4人それぞれの武器
サムソン・リーは切れで勝負する投手だった。外国人リリーバーにありがちなパワー一辺倒ではなく、変化球の切れで打者を翻弄した。そしてソンこと宣銅烈は速球でねじ伏せるタイプ。あの時代の外国人投手としては別格の存在感があった。落合英二は安定したコントロールで試合を壊さない安心感があり、そして岩瀬仁紀は魔球スライダーで打者を寄せ付けなかった。4人の誰が出てきても不安がない、そんな時代だった。
■ 6回リードで勝利確定の安心感
当時の竜ファンなら誰もが覚えているはずだ。6回までにリードしていればほぼ勝利確定という空気が球場全体にあった。安心して見ていられる野球、これがどれほど贅沢なことか。今の中日を見ていると余計に身に染みる。リードを守れない試合が続く現状と比べると、あの頃がどれほど恵まれていたか思い知らされる。
■ 吉見とチェンをダブルセットアッパーで起用した発想
さらに落合監督は一時期、吉見一起とチェン・ウェインをダブルセットアッパーとして起用した。先発もこなせる二人をリリーフに回してでも、ストッパーへつなぐ7・8回を盤石にしようという発想だ。先発の駒を削ってまで勝ちパターンを固める、この徹底した勝利へのこだわりこそ落合野球の真骨頂だった。
■ これが落合監督の最高傑作
浅尾・岩瀬の時代も、松山・マルティネスの時代も強力だった。しかし岩瀬・ソン・サムソン・落合英二の4人体制は、バランスと完成度という意味で別格だったと思う。落合監督がリリーフ陣の整備にいかに重きを置いていたか、このメンバーを見れば一目瞭然だ。現在の首脳陣にこの哲学を少しでも受け継いでほしいと思うのは、竜党の共通の願いではないだろうか。
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