今季の中日は7人の外国人選手を起用した。アブレウ、メヒア、マラー、カリステ、サノー、ロドリゲス、ボスラー。結果を見れば、戦力になったのはマラーとサノーの2人だけと言っていい。1人ずつ振り返り、来季の去就を私なりに判定した。
■ マラー(投手):後半はエース級、しかしメジャー復帰が濃厚
19試合 7勝8敗 防御率2.69 120.1回 96奪三振 WHIP1.07 完封1
今季の外国人で文句なしのMVPだ。防御率2.69、WHIP1.07は先発陣でもトップクラス。後半戦はエースに近い働きを見せ、甲子園での完封は圧巻だった。7勝8敗と負けが先行しているのは、ひとえに打線の援護不足だ。
カットボールとナックルカーブで打者を翻弄し、左打者の外角低めは被打率.117と完璧に近い。これだけの投手を手放すのは本当に惜しい。しかしこの活躍で、メジャー復帰が濃厚と見るのが自然だろう。活躍した外国人を引き留められないのは中日の毎年の悪癖だ。
判定:残ってほしいが、退団濃厚
■ サノー(内野手):23本塁打、来季は残留
95試合 打率.220 23本塁打 52打点 OPS.756
95試合で23本塁打。長打力は本物だ。OPS.756は今季の中日打線では貴重な数字で、3番・4番として相手バッテリーに圧力をかけ続けた。
不安もある。三振97は多すぎるし、得点圏打率.184はチャンスで弱い今季の中日打線を象徴している。低めの変化球、特に右投手の低めには被打率.043、.182と手が出てしまう。日本の野球に慣れてもっと打つか、来季は弱点を研究されて攻略されるか。正直なところ五分五分だと思う。
判定:残留(来季は真価が問われる)
■ ボスラー(外野手):長打は魅力、しかし数字が足りない
88試合 打率.187 8本塁打 20打点 OPS.559
今季、私が何度も疑問を呈してきた4番起用。打率.187、8本塁打、得点圏打率.153。4番を任せるには数字が全く足りなかった。長打力は確かに魅力で、時折出る一発は試合を決めた。しかし88試合でこの成績では、2年契約の噂にも不安しかない。
左の新外国人獲得に動いているなら、ボスラーの枠は譲るべきだろう。
判定:退団
■ アブレウ(投手):158キロの球威、しかし制球難
24試合 1勝1敗2ホールド 防御率4.13 24回 32奪三振 17四球 WHIP1.67
最速158キロ、奪三振率12.00。球の力は間違いなくあった。しかし24回で17四球はあまりにも多い。四球で走者をためて痛打を浴びる場面が何度もあった。
この程度の働きなら日本人投手で十分だ。外国人枠を使ってまで置いておく理由はない。
判定:退団
■ メヒア(投手):特徴がなく、印象に残らない
18試合 0勝1敗4ホールド 防御率3.18 17回 13奪三振 WHIP1.35
防御率3.18は数字だけ見れば悪くない。しかし17回で被打率.279、奪三振も少ない。決め球と呼べるものがなく、マウンドに上がっても何をしてくれる投手なのかが見えなかった。外国人に求めるのは「日本人にない何か」だ。それがなかった。
判定:退団(既に決定)
■ カリステ(内野手):早打ちと雑な守備
26試合 打率.197 1本塁打 3打点 得点圏打率.133
早打ちで簡単に凡退し、守備も雑だった。26試合で打率.197、得点圏打率.133。早打ちの多い中日打線にさらに早打ちの選手を加えても、何も変わらない。
判定:退団(既に決定)
■ ロドリゲス(外野手):打力不足、ほぼ出番なし
5試合 10打数0安打
5試合に出場して10打数ノーヒット。判断材料がほとんどないまま終わったが、1軍で起用されなかったこと自体が答えだろう。外国人枠を使う価値のある打力ではなかった。
判定:退団
■ 総評:7人中、戦力は2人
7人の助っ人のうち、本当に戦力になったのはマラーとサノーの2人だけ。そのマラーもメジャー復帰が濃厚となれば、来季残るのはサノー1人だ。
来季の外国人補強に求めるものは明確だ。左の長距離砲、そして信頼できるリリーフ。毎年「とりあえず数をそろえる」補強では、また同じ総括を書くことになる。新監督のもと、今度こそ当たりの助っ人を連れてきてほしい。
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